福岡市が舞台のライトな学園ミステリーは爽やかな後味でした。「放課後スプリング・トレイン」吉野泉
福岡市が舞台のライトな学園ミステリーは爽やかな後味でした。「放課後スプリング・トレイン」吉野泉

福岡市が舞台のライトな学園ミステリーは爽やかな後味でした。「放課後スプリング・トレイン」吉野泉

26/1000 「放課後スプリング・トレイン」吉野泉

 

「大学で研究をしていても考えることだけど、解くということは、名前を探す過程なのかもしれない。何と呼ぶのか、その名前がわかれば解法は得られるように思うから

11月になってさすがに寒いです。

昨日でクールビズも終了したのであわててネクタイと上着を出しました。寒いのにやせ我慢しなくていいようなものだけど、ネクタイをしない開放感には代えられません。

先ほどゴミ出しをしてきたのですが風も冷たくて、今日は鼻水が出てきました。寒いと思って見ると外の景色も寒々しく見えます。日が照ってなくて、空が暗く曇っているせいもありますけどね。

さて、今回読んだのは、これ。

「放課後スプリング・トレイン」吉野泉

新聞委員会のアンケートは「春の色」。一番いい答えには「プレミアム焼きそばパン」がもらえる。このアンケートが各物語にちょっとしたアクセントを添えていて、しばし、本を閉じて(タブレットから目を離して)考えてみたりするんだよね。ちなみに私の考えた春の色は「風色」だね。私の頭のなかには春は冷たい風が吹いているイメージがあるから。

短編集なのだけど連作ものなので流れは一貫してます。

これは青春です。主人公の吉野泉は高校二年生。彼女の語りで物語は進んでいきます。作者の名前を入れ替えた名前、つまりは物語の主人公の名前ですね。自伝的な要素があるのかもしれません。

親友の女優のように美しい「朝名」とその恋人の小学校の「上原」先生、その友達の大学院生の「飛木」、同級生のイッセー、個性的なのだけど嫌味がありません。

本格ミステリーが好きな方には勧めませんが、青春物が好きな方は買っても損はない本です。続きが出れば買います。

kindle unlimitedで。買うと630円。