吹奏楽の神様からの手紙
吹奏楽の神様からの手紙

吹奏楽の神様からの手紙

115/1000「吹奏楽の神様からの手紙」有星まかろん

吹奏楽部って女子が多いよね何故なんだろう。高校生の時、イアン・アンダーソンが片足でフルートを吹く姿に憧れて、吹いてみたいと思ったことはあるけれど思っただけでしたね。

この物語の舞台はハルチカシリーズに続いて高校の吹奏楽部です。

吹奏楽部の強豪校でクラリネットを吹いていた海藤ユリナは、コンクールの代表に選ばれなかったことで吹奏楽部をやめて、高校は吹奏楽のない城北川青陵高校に入りました。

高校では勉強に打ち込むはずだったのだけど、吹奏楽部が同好会として復活していて、同級生の森川麻里亜にさそわれて同好会に入ることになった。

ユリナは三年生、二年生のかっこいい先輩に憧れて練習も頑張ります。演奏を競うだけでなく、音楽の楽しさに目覚めていく辺りがこの物語の肝で微笑ましい青春の物語になってます。

物語の流れで吹奏楽コンクールの仕組みについて詳しく書かれているので、これを知るだけでも回りにドヤれますね。

クライマックスは合唱部と合同の定演のアンコール部分で、コンクールに明るい希望を持たせて物語は終わります。前向きさを感じさせるハッピーエンド。真面目で爽やかです。

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