71/1000 「メインディッシュはあなたに: 熱血フレンチ恋愛ミステリー」 朱郷慶彦
「酔っ払いから、一つだけアドバイスだ。昔、ある女の料理人がこんなことを言っていた。仕事で認められない原因を、自分の仕事以外に探している人間は、永遠に素人だってな。料理人の答えは全て皿の上にあるんだ」 女は黙ったままだった。
死体が発見されたりしないので、ミステリーっぽさはあまりありません。最後を読めばミステリーよりホラーかなと思いますが。最初に酔いどれの主人公が登場するあたりがハードボイルドっぽいといえばハードボイルっぽいです。
酔っぱらいの主人公加山恭一が、なけなしの金で酒を買った後、あるレストランのゴミ箱を漁っていると弁当を捨てに若い女料理人中条有美があらわれます。実はこの加山恭一は、かつては有名なフレンチの料理人で、中条有美が弟子になって修行に励むことになります。
フランス三ツ星レストランが東京に進出するにあたってシェフを募集することになって、中条有美がオーディションに望むことになります。料理方法とか食材とかは読み飛ばして、恋愛ものとして読んでもOKだと思います。最後はホラーぽいけどそれを抜きにした方が楽しめます。
なおこの著者の朱郷慶彦はガンにかかって闘病中でその経過を細かく「現代ビジネス」のサイトで書き綴っています。完治を願っています。
kindle unlimitedで 買えば」600円。
70/1000 「マクロ経済学を学ぼう」 勝間和代
経済学は全くわかりません。なので知識を得るために読みました。これは短いです。読みやすいです。というのは有料メールマガジンをまとめたものだからです。細かい専門的なことは書かれていないので入門書以上ではありませんが、それだけにわかりやすいと思います。ただ、意味はわかったとしても理解はとうてい出来ませんね。
kindle unlimitedで。買えば100円。
69/1000 「新潮社校閲部は『1Q84』で崩壊したのか?」 村雨春陽
1Q84の文章について、文章がおかしいと思われる部分を指摘しています。それをもって校閲部がダメだと言っているわけです。これは勉強になりますね。私みたいなぼんくらな読み方をしていると全く気が付かないのだけれど、言われると確かにおかしいもの。とはいえ、小説の内容とは別物なので小説そのものの批評にはなってません。
これは買わなくていいです。機会があればkindle unlimited で。
68/1000 「純情のススメ」 若林美樹
これは漫画3巻で完結です。ある雑誌の編集部のバージンのアラサー女子と、よその部署からやってきたやり手の編集者との恋愛物語。落ち着くところに落ち着いた、というハッピーエンドも心地よい。これ面白いです。
kindle unlimitedで。買えば各巻432円。3巻セットで1296円。