world where it disappears

下関私生活

*

華麗で優美な幻想小説

      2017/12/16

70/1000 「茜の帳」直塚万季

 

稲穂の中から一顆の澄んだ玉がまろび出たと見るや、玉は真っ白な烏となって夜空を羽ばたいた。羽ばたきながらくっきりと、玲瓏たる美童の姿と化して初冬の天地を冴え渡らせ、さらに羽ばたいてはまた純白の鳥となり、連なる樹々の彼方、綺羅星のあいだに掻き消えたのだった。わたしは透き徹りそうな心地だった。

これは幻想小説「茜の帳」とブログからの祐徳稲荷神社の萬子媛に関するエントリーの抜粋。萬子媛の小説が上梓されたら買うので村上春樹になぞ関わらず早く書き上げてほしい。

この本は2013年9月3日に無料キャペーンで買ったのだけど、今見ると引き上げられて売られてなかった。これは「直塚万季 幻想短篇集」に収めたからということでいいのかな。

マダムNのブログを読んでいると心臓とか尿道結石とか生きているのが大変そう。普段から自分の肉体を意識しているからだこその「神秘主義」なのかも。ともかくもこれは実体験に基づいている小説ということです。

幻想小説と言うとファンタジー大作を思い浮かべるけども、これは掌編なので幻視した程度。いずれ「直塚万季 幻想短篇集」も読むつもりでダウンロードはしている。

昭和初期の小説のように文章は華麗で優美。難しい言葉もあって真面目な雰囲気。ブログも真面目。

マダムNの覚書

「直塚万季 幻想短篇集(1)」は買えば306円。

 

 - ぼくの読書法

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