見てはいけない物を見てしまうと
見てはいけない物を見てしまうと

見てはいけない物を見てしまうと

93/1000「見てはいけない1」辻友貴
94/1000「見てはいけない2」辻友貴
95/1000「見てはいけない遠景」辻友貴

このところちょっとハードな体を使う仕事をしたので体重が3kgも減ってしまいました。疲れて頭が回りません。更新が滞っていたのはそのせいです。

さて、今回読んだのはは珍しくホラーです。

見ては行けないというタイトルからもう想像がついてしまいますが、見てはいけないものを見てしまったとしたら、そこにまっているのはやはり死ですね。得体の知らないものに対する死の恐怖です。

主人公は刑事で、事件を追っていくので自殺死体にぶち当たります。それぞれの死んだ様子がグロテスクです。首を切ってそこを手で広げているとか、血が飛び散っているとか、想像するだけで吐き気をもよおしてしまいます。

で、自殺と思われていたのが実は殺人で、調べてみると大量に人が死んでいることがわかります。大量といっても十何人なので、ああ、人が死んだのね、という感じではなくて、それぞれの死にそれぞれの恐怖を感じます。

ミステリなら真犯人を追い詰めるところが主題になるのだけれど、これはホラーなので真犯人を見つけることが目的ではありません。

ぞくぞくとした恐怖を感じればいいのだけれど、文字で読んでいると不思議なくらいぞくぞくしません。これは私の感受性が衰えているだけかもしれませんが、主人公の明るいキャラクターによるものだと思います。(それと文体)

さくっと読めてちょっと恐怖を感じたいならおすすめです。1と2は同じ物語の続きなので実質2冊です。

kindleで 各300円。kindle unlimitedでも読めます。私は無料キャンペーンの時無料で買いました。