寝太郎公園あじさいロード。

突然の雨。それも激しい雨。

激しい音が車の屋根をたたく。雨であたりは暗くなっている。
傘をさして車を降りるのだけどカメラが濡れてしまう。
気温差でメガネがくもる。

吉行淳之介の小説「驟雨」のように娼家の2階からだと濡れないのだけれど、気をつけて歩いても靴の中が濡れてぐちゃぐちゃになった。気持ち悪い。

雨の地面に落ちる音と傘を打つ音。空気が湿って重くなり世界がが狭くなる。

枯れかけのあじさいが雨で息を吹き返す。

歩く。見る。撮る。Je marche.

引き返すときになって、雨があがって陽が射してきた。

帰り道、賑やかな母娘を見かける。挨拶をしてすれ違った。