言葉に寄せて

司馬遼太郎文学碑(東行庵)

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司馬遼太郎文学碑(東行庵)

「長州は奇兵隊の国である。」

 

司馬遼太郎文学碑(東行庵)

簡潔な文章がくっきりと刻まれている文学碑です。はっきりしていてわかりやすくてとてもいい文学碑だと思います。
台座にあたる下の白い部分、変わった形をしていますが、これは山口県の形ですね。この一文にはこう続きます。「何か民謡をやってくれませんか」と、Tさんが芸妓にたのんだ。ネエサマはすばやく三味線をとりあげたが、あとはゆっくり手を胸もとにもっていき、のどをくつろげる仕草をした。出たのは、「男なら」という萩の民謡であった。(朝日文庫版「甲州街道長州路ほか 街道をゆく1」226p-227p)

 

司馬遼太郎文学碑(東行庵)

そしてこの後、社命で奇兵隊の足跡をたどる銀行員の話とか、奇兵隊ゆかりの人々が奇兵隊の人物について語った事が書かれています。つまりは武士と庶民が一丸となることで維新を成したんだと。この章の終わり頃、こう書かれています。「元来、長州人というのは優美を好み、武張った押し出しを好まない」(同234p)この章全体を読んではじめて「奇兵隊の国である」との意味が何となくわかってきますね。

では。

(撮影日2008.09.13)

 

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