壇具川沿いの「蛍泉庭」という店の横の路地を奥のマンションに入っていくと、マンション敷地の一角にこの御影の井戸があります。
井戸は今では姿を写せるほど水で満たされてはいませんでした。
かつては家もなく、広々とした場所に井戸が掘られていたのでしょうか。
菅原道真の姿を想像しながら壇具川を歩いてみるのもいいかもしれません。
菅原道真公が九州太宰府に流される途次、豊浦の津(長府)に上陸されて、忌宮神社大宮司家にお泊まりになられました。四、五日休養された後、出発の前日、壇具川沿いをひとりで歩かれた折り、勧学院にお入りになりました。そして、そこの庭の井戸にご自分の姿を映され、「もう二度とこの地に来ることはなし。この井戸で私の顔を見ることもあるまい」と、自画像を描かれたとのことです。この井戸は「御影の井戸」と呼ばれ、道真公を偲ぶ井戸として大切につたえられています。(現地の説明板による)
では。
(撮影日2009.04.09)