「桜の樹の下には屍体したいが埋まっている」、と書いたのは梶井基次郎だけど、この時期、世の中が桜色に染まるのを見ると、本当に人間の養分を吸って花が咲いているような幻想を抱いてしまいます。
昨日は山口まで出かけたので、一の坂川と香山公園へ桜を見に行きました。一の坂川ぞいにはかつて伯母が住んでいて、高校時代はよく立ち寄ったものですが、その家がどこだったのか今ではわからなくなっています。40年前とはほとんど変わってないはずなんだけど。
息子の高校の入学式では校門の前の桜はほとんど散っていて、桜の花びらが道いっぱいに落ちていたのを思い出します。大学の入学式はちょうど桜の満開の時期でとても華やかでした。
桜の日は3月27日。今年の桜は急ぎすぎてます。人の行動に習ったのかな。用事もないのにとにかく急いでるような気がしてなりませんね。
では。