松岡 圭祐 の「ジェームズ・ボンドは来ない」を読みました。
これは、ある小さな島の少女の青春物語です。ジェームス・ボンドの映画のロケを誘致しようとする物語です。
責任をとらない大人の中で、お金のためではなく純粋に島のために、島の活性化のために、頑張ったんですけどね。客観的に考えると最初から無理な話ですよね。最初の熱狂も、そのうち冷めてくる。大人は熱狂さえしない。
実際のところ本のタイトル通りジェームス・ボンドは来ませんでした。全部が全部誤解と嘘だったわけではなく、一つはいい話が残りましたね。
実のところ、この本を読むのは1ヶ月位かかりました。読んではやめ、やめては読みといった感じ。だってタイトルからして先が見えてるんだから。何度「頑張ってもダメなんだよ」ってつぶやいたことか。
この物語とってもリアリティがあるのだけど、ドキュメントじゃないよね。フィクションですよね。だとしても、次回瀬戸内国際芸術祭があるときは、アートを見て、そしてこの小説の舞台を見てきたいと思いますね。
では。