world where it disappears

下関私生活

*

法条遥の「リライト」を読む。

      2018/01/04

法条遥の「リライト」を読みました。

 

タイムパラドックスものです。小道具で「ラベンダー」が出てくるけどこれはタイムトラベルだ、ということを知らせるだけのものです。「時をかける少女」とは全く関係ありません。何度も同じ時間をタイムリープするということであれば、アニメ版の「時をかける少女」に少し似ているかもしれません。

過去を変えると未来が変わるかもしれない。因果というやつね。このタイムパラドックスがテーマ。だからすぐに園田保夫が未来人であることが明かされます。この物語は彼が未来に戻るために作られた物語なのです。時間軸が変えられてしまうことを「リライト」と言ってるんだよね。パソコンで言えば上書き保存。書き換え前の現実が消えてしまう。

物語は一人称で書かれます。これは意図的にそうされてますね。三人称で書かれたら物語が成立しません。名前がでてきて初めて違和感がその通りだったことに気が付きます。

プロットを成り立たせるために書かれた用な感じで物語としてのできはあまり良くないように思います。たとえば情景描写とか心情描写とか、もっと書き込んで欲しいような気がしますが、読みやすい文体なのでスラスラ読めます。結構面白かったです。

では。

 - ぼくの読書法

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