旅に恋して世界を巡る女性のお話を読んだ。
旅に恋して世界を巡る女性のお話を読んだ。

旅に恋して世界を巡る女性のお話を読んだ。

57/1000 「恋する旅女、世界をゆく (1) 魅惑のインドネシア・マレーシア・シンガポール編」小林希

旅立つ前、母は玄関先で私に聞いてきた。  「あなた、旅に出て、それからどうするの?」  「素敵な女性になるのよ」  母はだいぶん拍子抜けして、ひどくがっかりしたように見えた。私はニヤリと微笑み、バックパックを背負って家を出た。

前にも書いたことあると思うのだけど、計画を立てても変わることがあるのに、細かな計画を立てずに海外を旅することは怖くて出来ません。そこだけで、尊敬に値します。30歳を前に会社をやめて旅に出る。人生は旅だというけれど、これは大変な冒険。他人の冒険を覗き見することは楽しいんだけれど、ちょと心配になる。

紙の本だと1冊なのだけど、電子書籍では行き先別に4分冊になっています。1冊めがインドネシア・マレーシア・シンガポール、2冊めがミャンマー、3冊めがタイ・ラオス・カンボジア、4冊めがインド。全部買っても400円しないのでまとめて買ってもいいかも。

旅は旅すること自体が楽しい。目的地は大事といえば大事なのだけど観光地を見たことが楽しいのではなくて、その過程が楽しいと思うんだよね。女性が一人で世界を旅するのは男が旅するより難しいと思うのだけど、この方は男みたいな旅をするね。だから目的地にもたどり着けないし、タクシーで料金をぼられそうになったら高速道路でも降りようとする。真夜中にバスが動かなくなってもその事自体を楽しんでいる。

惜しいのは、旅行先での行動と同じくらいに心で感じたことを書いて欲しかったですね。そうすればもっと旅が鮮やかに感じることができたと思います。

 

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