ぼくの読書法

思わず感激する学園ミステリー。

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114/1000「退出ゲーム」 初野 晴

清水南高校の吹奏楽部が舞台の青春小説。主人公は吹奏楽部一年生の穂村千夏(チカ)とハル(上条春太)。女と男なのだけど二人が幼馴染なのでお互いの行動や会話に遠慮はありません。こういう関係はうらやましい。

吹奏楽部は三年生四人が卒業して、残ったのは三人の二年生、その上顧問の先生が転勤して廃部の危機にあります。チカとハルはいろいろ事件に巻き込まれるのだけれど、吹奏楽部の存続のために走り回ってこれを解決します。

第一話の「結晶泥棒」では文化祭を中止させようとする脅迫状が掲示板に貼られ、猛毒の化学部の硫酸銅の結晶が盗まれます。これを見事に解決するのがハル。ハルがホームズでチカがワトソン役かな。またはポアロとヘイスティングス大佐。

謎解きがメインなので、吹奏楽についてもっと深く掘り下げられていれば物語に奥行きが出てきたと思うのだけど、まあ、メンバーが増えていくのでそれで良しとしましょう。

このハルチカシリーズは漫画、アニメ、映画になっています。謎解きは思った以上に本格的で、その解決は社会的な側面ももっています。知的な満足感もあります。軽く読めるので読後の後味もよろしい。

現在キャンペーン中で kindleで107円。hontoで108円。これはもったいない。私は298円で買いました。

 

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