暗殺者の心の内にあるもの
暗殺者の心の内にあるもの

暗殺者の心の内にあるもの

127/1000 「天になき星々の群れ フリーダの世界」長谷 敏司

 

「誰の時間だって、いつか終わりますよ。でも、それが犬死にかを決めるのは、フリーダさんじゃありません」  アリスが迷いもなく、言い切った。 「あなたは、それでいいの? ここで私に撃たれて終わって、それで満足なの?」 「イヤに決まってます。でも、わたしは、大切な友だちだと思った人を、信じられました」

生まれながらにして暗殺者のフリーダは暗殺のために潜入した惑星レジャイナでアリスとであう。任務を完了したと思ったまさにその時、思いがけなく海賊の襲撃にあう。ここからが本番。海賊と戦うために住人とアリスは地下道を通って武器のある丘の上を目指す。

結構ハードなSF。

現実の問題としてもありうる話。戦争反対を訴えてる人達が、いざ敵に殺されそうになった時に、戦争反対だと言いながら死んでいくのか?。

純粋な正義感で戦いたくないというアリスに、それまで戦うことが生きることだったフリーダに何かをもたらす。どちらに感情移入するかといえばフリーダかな。

最近のSFはあまり読んでいないので「長谷敏司」を読むのは初めて。ライトノベル作家で『円環少女』が代表作ということです。

kindleで。540円。