2017年秋の旅佐賀県を横断してきた。その5資生堂 presents チームラボ かみさまがすまう森のアート展
2017年秋の旅佐賀県を横断してきた。その5資生堂 presents チームラボ かみさまがすまう森のアート展

2017年秋の旅佐賀県を横断してきた。その5資生堂 presents チームラボ かみさまがすまう森のアート展

 

「連続する生命の記憶 / Memory of Continuous Life」

これは何の木?。サルスベリかと思ったけど違うかも。つるんとした木の肌。荒涼とした森に真っ白い光が突き刺さる。白い光の奥は闇。展望台からの眺めはさぞかし素晴らしいだろうと期待したのですが、大したことなかった。光は遠くなると拡散するので全体に暗くて、もっともっと烈しい眩さが見られればさらに素晴らしかったのだけど。

 

「切り取られた連続する生命 – 森の道 / Cut out Continuous Life – Forest Path」

五百羅漢へ行く途中の小径。突然扉が洗われる。切り取られた空間。入り口。ここから先は異世界。

 

「岩壁の空書 連続する生命 – 五百羅漢 / Rock Wall Spatial Calligraphy, Continuous Life – Five Hundred Arhats」

道は下り、階段があって、道からは正面下からは見上げる岩にプロジェクション。ここも筆文字っぽい絵がゆらゆらと動いてます。

約1300年前、名僧行基が御船山に入山し、三つの洞窟に五百羅漢を刻み、三仏体をこの第三洞窟の奥岩に刻んだと伝えられている。また洞窟の御水は薬水として昔から多くの人に頂飲されてきた。 洞窟の岩壁に空書を永遠に書き続ける。 空書とは、空間に書く書。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築している。

ここは道が狭いので人でごった返してました。じっと立ち止まって見ることがなかなか難しくてとりあえず洞穴の中へ。

 

 

「五百羅漢の洞窟に掘られた三仏体の磨崖仏 / Three Buddha Figures carved inside the Cave of the Five Hundred Arhats」

磨崖仏、見損ねた。これはプロジェクションとは別なのでいつでも見られるかな。雰囲気は違うと思うけど。五百羅漢と書かれていたけど500も羅漢はなかった。大分の羅漢寺のように羅漢像が並んでいる想像をしていたら違います。

 

下に降りながら横目で「生命は連続する光 – ツツジ谷」

園内にはなんともいえない音楽が静かに流れてます。現代音楽とも違って電子音的な感じもある。こんな雰囲気だったらクセナキスの音楽が合いそうな気がします。

 

武雄市は竹の産地なのでしょうか?。竹を使った光のアートがあちこちありました。これは竹を斜めに切って中にロウソクが入ってます。竹の内側の色で色鮮やか。空に浮かんでいる感じで移ってますが、実際には足下に見下ろす感じ。

 

竹で作った花びらが4つ5つ。

 

「小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング / Drawing on the Water Surface Created by the Dance of Koi and Boats – Mifuneyama Rakuen Pond」

これは素晴らしい。園内の池にプロジェクションマッピング。池には実物の船が浮かんでいます。ゆっくりそろそろ動いて池の中を左から右へ奥へ。池は真っ暗。時折水面に青や緑の光の筋が走ります。

 

気がつくと光の筋に赤い色が混じっています。赤は鯉。鯉が縦に斜めに泳ぎだすと水面が残像の光の筋で埋め尽くされていきます。

船山楽園の池の水面にプロジェクションしている。水面はセンシングされ、映像は池に浮かんで進む小舟とともにインタラクティブに変化する。魚の群れ全体に意思があるわけではなく、それぞれの魚は、近くの魚のふるまいに影響を受けながら自律的に泳いでいる。また、それぞれの魚は、小舟が静かに浮かんでいると周りに集まり、小舟が動き出すと避けていく。小舟のふるまい、そして他の魚のふるまいの影響を受け魚は泳いでいる。そして、その魚の群れの動きの軌跡によって作品は描かれていく。

これは2回見ました。池の周りは人垣で埋め尽くされていていました。水面を見る場所が空いていないので2回目は早くから待ってました。光が足りないので写真も動画もきれいに撮れませんでした。小舟の回りの魚は遠いのでぼにゃりと。光の流れが次々に湧き出るので見飽きませんでした。最後は光の流れが減って水面が暗くなり物悲しく終わります。

 

1回目の池のプロジェクションを見た後、池ををぐるりと回ったところにあった、竹の光の壁。

 

「WASO Tea House – 小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々 / WASO Tea House – Flowers Bloom in an Infinite Universe inside a Teacup」

ここは資生堂のブース。建物の中での体験。第二駐車場から入ると最初または最後の場所。感動が残ったので最後でよかった。

1回で参加できる人数は9人。1回約7分、列に並んで10分ほど待ちました。とてもファンタスチックな体験。入り口で並んでいたカップルもきっとここでトドメを刺されましたね。

 

茶碗の中に茶を入れると、そこに花々が生まれ咲いていく。茶碗を手に取って動かすと、花は散り、花びらは茶碗の外へと広がっていく。茶碗の中に茶がある限り、花々は、また生まれ咲き続ける。 茶碗の中に茶が存在して初めて作品が生まれる。飲み干すと、作品は存在しなくなる。 作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、鑑賞者のふるまいの影響を受けながら、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。

お茶は嬉野茶に各種のお茶をブレンドしたもの。抹茶ほど粉っぽくなくかといって薄くもなくしっかりお茶な味がして美味。お茶は熱いので注意してくださいと言われてのですが、どちらかと言えばぬるめでした。

お茶の器の中、その周りに光の花が咲きます。お茶を飲もうと器を動かすとその花の花びらが四方に散り始めます。飲み終わって器を置くと再び花が咲きます。

奥さんは自分の花より私の花のほうが華やかで美しいと行って自分の器より私の器の方を覗き込んでいました。確かに。

坂が多くて休憩しながら歩きました。中にいたのは2時間。ゆっくり鑑賞することができました。夜なので寒いかもと思って集めのブルゾンを着ていったのですが歩いていると汗をかきました。翌日、最終日と雨だったので、雨でなくて幸いでした。ホテルに戻ったのが21時。疲れたのですが満足感のうちに眠りにつきました。

続きます。