
植草甚一の千夜一夜物語を読んでいると、ジョン・ファウルズの「コレクター」の話が出てきました。
晶文社の植草甚一のスクラップブックシリーズは40冊あります。バーゲンしないので定価でぼちぼち買い揃えていて、今14冊もっています。これに限らず全集を全部揃えるのは難しいです。
安部公房、大江健三郎、村上龍、倉橋由美子と紙書籍はどれも全巻揃えきれませんでした。全集は装丁が豪華で見た目も良いのですが、高いので、単行本や文庫本で持っていたら、なかなか手が出ません。気がつくと何年も経っていて絶版になっています。
電子全集は福永武彦と、中上健次は全巻揃えました。立原正秋はあと5冊、大江健三郎もあと5冊です。
植草甚一は1979年に亡くなっているので、半世紀になります。彼のことを覚えている方も少ないのと思います。
わたしが植草甚一を知ったのは、大学生3年の時で、紙書籍の「ニューロックの真実の世界」の奥付けは1978年4月20日になっています。

ジョン・ファウルズは大学浪人の時電車待ちの時間があって、待つ間に入った駅前の小さな書店で「魔術師上下」を買ったのが最初です。
帯の解説を読んだだけで買いました。この本は大学でも社会人になってからでも、結婚してもわたしと一緒でした。愛と孤独と、幻想と妄想の不思議な物語です。
コレクターという小説も、彼がその作者であることも知りませんでした。蝶の採集が趣味の男が女性を蝶のように採集する話です。この本で植草甚一はジョン・ファウルズのことを新進作家と書いているけど日本じゃあまり有名になりませんでしたね。
植草甚一のエッセイは知識が詰まっているので退屈しません。面白い。ジャズに関する本はとても多いですが、本や読書についても多いです。
では。