虚無僧墓のすぐ横から山に入ると小野小町の墓があります。
これです。なんだかかわいそうなほど小さなお墓ですね。このお墓の前にはいかにも女性らしいピンクの鏡が置かれていました。花も飾られていて地元では大事にされている様子です。
絶世の美女であった小町は、小野氏一族の文才の血筋を受け若いころから和歌の世界で活躍しました。しかし、男たちの視線を一身に集めた麗しの歌人も、歳月とともに色あせてきました。もともと自尊心の強かった小町には耐えられないことでした。老いさらばえた姿を京の都にさらせまいと、小町は全国を点々と流浪しました。流浪を重ねた末の小町は、川棚に着きました。村人たちは、親切で温かでした。小町は愛用の銅鏡を片時も話さず、日ごと失われていく美貌に無常を感じながら、晩年をひっそりと暮らしこの地に果てたと伝えられています。(現地の説明板による)
虚無僧墓から小野小町の墓までの山道にある説明板です。
では。
(撮影日2008.10.20)