閑谷学校を出て岡山市内へ向かいます。コンビニでパンとカップラーメンを買って昼休憩しました。熊山英国庭園や深山イギリス庭園へ行きたかったのだけど、時間が足りなくて次の機会に回しました。BSプレミアムで本場イギリスの庭園を紹介する番組を見ていたので、イングリッシュガーデンはぜひ行ってみたいと思ったんだけどね。
さて、岡山にも町並み保存地区があちこちにあって、その中でも紅葉がきれいだという近水園のある足守の町並みに行きたいな、と思っていたのだけれど、それだと後楽園に行く時間が足りないので、ここも取り止めにして今回の旅のメイン、吉備路文学館へ行きました。
吉備路文学館の前の道は午前と午後で一方通行の方向が変わるという道に面していて、帰り際に学芸員さんが一方通行に気をつけるようアドバイスしてくださったのだけど、この日はナビが賢くて、規制通りに行くとたどり着くことが出来ました。吉備路文学館は思っていたより小さな設備で、駐車場もあるようなないような、住宅街っぽい場所に静かにありました。
吉備路文学館では2013年9月10日(火)―12月1日(日)の間、特別展「横溝正史の世界 ~金田一耕助生誕100年~展」、企画展(これは1階で)「名探偵・金田一耕助の”岡山ぶらりスケッチ紀行”」(これは2階で)開催してました。常設展示もあれば見たかったのですが、展示されているのは特別展だけでした。ロビーでは映像で井伏鱒二とか林芙美子などの映像が流れてましたけど、横溝正史の映像は流れてませんでした。
金田一耕助の生まれは大正2年で誕生日は不明。今年で誕生100年。
いつものことながら展示は撮影不可なので写真はこれだけです。(Nexus7の写真なので画質は悪いです。)
まず横溝正史の年表があって、横溝の作品の生まれた背景、岡山への疎開した時の様子だとか、人とのかかわり合いや取材について、作品そのものと、それについての丁寧な解説があって、特別展だけで2時間近く費やしました。
横溝正史ブームが起きたのは私が高校生だった頃で、女子の先輩が角川文庫で出ている本を全部読んた、といっていたのを覚えてます。
薬剤師の専門学校を卒業してるとか、岡山に疎開していたのは3年だったとか、作品を読むのには必要ないけれど、知らなかったことがたくさんありました。2階の企画展を見るときはもう疲れていて、ざっと見る程度でしたが、これは自分でもぜひやってみたいと思うような企画(無理だけど)、作品の舞台となった場所(取材地)を探して、その場所をスケッチするという、これも素晴らしい素晴らしい展示でした。
続きます。