今日のこと伯父が亡くなったという知らせが届きました。
84歳。
母親が死んで20年ほどは交流は年賀状くらいだったので、久しぶりに聞いた小母の声がひどく老けて聞こえました。連絡がとれなかったといことで、葬儀も済んだそうです。なのでまた後日線香をあげに行くことにしました。記憶と香りは密接に結びついています。ある香りである事を思い出すといった風に。私が伯父や小母を思い出すときの香りは、祖母の住んでいた古い家の匂いです。それは私が物心つくまえの、はるか昔の匂いなんだけどね。
時をかける少女といえば、「ラベンダーの香り」。この2010年版のストーリーはオリジナルの続編みたいのものだけど、破綻も飛躍もなく、よく出来た話でした。最後は、涼太をバスに乗せるな!、もしくはバスを止めろ!、と思いました。それが未来では、すでに過去の事実だったとしても。どうにかして、どうしても変えたいと思ったに違いありません。
記憶がなくなるということは、それが何も無かったということと同じなんだよね。ラベンダーの香りが失われた記憶と結びついてるんだよね。それが救いといや救いですが、忘れたくないというのは心の叫びですよね。この物語は記憶を奪われた悲しい物語です。青春の物語です。
では。