史蹟 大内氏遺跡・凌雲寺跡です。凌雲寺は大内氏30代義興を開基とし、了庵桂悟を開山として永正4年頃(1507)この地に創建されたと伝えられている。廃寺の年月は不明であるが恐らく大内氏滅亡の後いつの時代かに廃されたものと思われる。
寺は舌状をなして南に延びる台地上に営まれたのもで、注目すべきは台地の南端を東西に横切る長い石垣である。これはこの寺の惣門の遺構と伝えられ長さ約60米、高さ3米余で、巾は2米余ある。
巨岩をもって築かれていて、まことに豪壮であって、寺の位置地形等から考え有事に備えての城塞の役を兼ねたものと思われる。指定区域内には凌雲寺開山塔、大内義興及びその夫人の墓と称する石塔三基が残っている。(現地の説明板による)
あたりには何もない広大な原野に長く伸びた石垣が見えています。見渡すと山々に囲まれていてもし凌雲寺の建物が残っていたら、それだけ雄大な姿を見せていたのか想像させられます。まむし注意の看板にはちょっとびびりましたが、11月の末なのでまむしはいないだろうと思って勇気を出して歩いてきました。
しばらく前までは凌雲寺のことは全く知りませんでした。先日行った山口市歴史民俗資料館の展示写真で知りました。こんなところによく寺を建てたものだと感心します。
では。
(撮影日2008.11.25)