118/1000「死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った」斧名田マニマニ
夏祭りの花火大会を成功させるためだけに、ひたすら情熱を捧げる高校生たちの純情青春物語です。ここまで打ち込めるのは素晴らしいのですが、その情熱の源がこのタイトルに込められてます。
読んでいる時は全く忘れているのですが、一番最初にか書かれているように、彼女は死んでしまうのです。タイトルの「死んでも死んでも」というのは比喩じゃなくて、実際に死ぬのですね。
で、同じ記憶を持つ別個体として蘇るのですが、これは蘇りと行っていいものかどうか、という命題も含んでます。物語の主題は青春のキラキラ感だと思うので深くは考えなくてもいいと思います。
kindleで６００円。
119/1000「若草物語」ルイーザ・メイ・オルコット
物語の時代は南北戦争のアメリカです。この物語の中では戦いだとかの直接的な描写はありません。戦争には男たちが行くので、マーチ家でも父親が戦争に行っています。
描かれているのはマーチ家の４姉妹を中心とした戦時中の普通の家庭生活の話です。16歳のメグ、15歳のジョー、13歳のベス、12歳のエイミーとそのお母さん、お隣さんのローレンス家とのからみでもって話が続いていきます。
章ごとに時間と場所が変わって、色んなエピソードが描かれていてとても読みやすくなっています。クリスマスの話では、貧しいはずのマーチ家がもっと貧しい家族のために食事を持っていくという話が書かれています。
明るいホームドラマです。
青空文庫版で kindle他のストアで無料。
120/1000 「リング」
知らずに見てしまったビデオはウィルスだった。このビデオを見た人は1週間後には突然死する運命にあります。この死から逃れるためにはあることをしなければなりません。
映画やドラマをテレビで見たのはいつだったでしょう。もう随分と前ですね。これはその映画「リング」の原作。映画の印象がとても強くて、テレビから這い出てくる貞子の長い髪の毛の姿が今でもまぶたに浮かびます。
小説は映画とは違って長い髪の貞子はテレビからは出てきません。骨は見つけるけど貞子はすでに成仏してます。ホラーぽさは薄いのだけど、それ以上にリングウィルスのもたらす未来は恐ろしいです。
今回はリングだけですが、リングシリーズは４作あって合本版を買いました。引き続き読んでいきます。
hontoで kindleだと５５２円。
昨年の８月２０日からスタートしたこのコーナーですが、１年で１２０冊あまり読みました。今の状況だと積ん読本は去年よりかなり増えてます。数を読むのが目的じゃないので、今のペースでぼちぼち行きたいと思います。
では。