world where it disappears

下関私生活

*

希望

   

116/1000「すべての雲は銀の…(上)」村山 由佳
117/1000「すべての雲は銀の…(下)」村山 由佳

今年の夏はよく雨が降りますね。幸いにも下関は雨の被害はないですが、ゲリラ的な豪雨は何度かありました。最近は話題にもあがりませんが、これも温暖化の影響なのでしょうか。

雨が降るからなのかこのところ、猛暑という感じではなくて、夏の終わりという感じになっています。とはいっても体が気温の変化についていかなくて、夏バテ気味の今日このごろです。みなさんどうお過ごしでしょうか。お元気でしょうか?。

さて、今回読んだのは村山由佳の「すべての雲は銀の…(上)(下)」初めて読む方です。読みやすくて一気に読んでしまいました。

東京の大学に通う「祐介」はサークルで知り合った短大生「由美子」と2年間付き合っていたのだけど、彼女はこともあろうに祐介の実の兄に心変わりをしてしまう。早く言えば兄に恋人をとられてしまった。そのうえ彼女は妊娠しているという。

兄と由美子を恨みながら絶望に打ちひしがれていた祐介は、大学の授業を一時的に放棄して、親友のタカハシに紹介された長野県菅平の「かむなび」という宿で働きはじめる。

祐介にはこの宿で出会った人々との出会いやふれあい、都会とは違った生活が傷を癒やすく薬になり、最後は由美子を許そうと思うようになります。

登場人物は園主を始め小さな子供まで、それぞれがそれぞれ心に傷を負っていて、その彼ら彼女らの現在から未来へ向けての再生の物語でもあります。

花屋の美里とその友人花綾はホテルのウェディングの仕事に挑戦し、桜は動物の飼育を通じて、登校拒否に立ち向かう。瞳子は出かけたエジプトで夫の死に向き合うことが出来て過去を吹っ切る。誰にとっても未来は不確実なのだけれど、誰もがたくましく生きようとする。

祐介と瞳子のセックスは必要ないと言えば必要ないのだけどきっかけだよね。人には何かのきっかけが必要なんだよね。人を好きになることには理由は必要なくて、この場合兄も由美子も裏切るつもりで裏切ったわけじゃないと思うんだよね。このあたりは詳しくは書かれてないけれどもう一つの物語になりそうです。

全体的にはどの登場人物の物語もありがちだけど、どれもこれも「美しい夏」の物語。傷つくのは青春の特権です。傷に立ち向かって、自問自答しながら、先に進もうとすることは純粋で素晴らしいことです。これが年を経ると傷つく前にそれから逃れることを知るようになりますからね。

5年で1000冊の本を読もうと思い立ってからはや1年経ちました。

これで感想が書けているのが117冊。読み終わって感想を書けていないものも何冊か。次回はまとめて書きます。読み疲れるとあっちの本を読み、内容にしんどくなるとまた別の本をよむと言った具合です。並行して何冊も本を読んでいるので最初の部分は忘れてたりして、読み直す羽目になります。

とはいえ、この30年で一番数多く本を読んだ1年になりました。それもこれも電子書籍のおかげです。紙の本は1冊も読んでいません。

 

honto で。上下ともに540円。kindelでも同じ。

 

 - ぼくの読書法

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