world where it disappears

下関私生活

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この夏は本ばかり読んでいる。

   

 

121/1000「特等添乗員αの難事件 I 」松岡圭祐

安定の松岡圭祐。シリーズ物としては「千里眼」「万能鑑定士Q」「探偵の探偵」「探偵の鑑定」「水鏡推理」など多数ありますが、どれも読みやすい文章、主人公のキャラが立って、謎解きも本格的で楽しめます。

シリーズ1作目なので状況説明が多くて散漫な気がしないではないですが、主人公の浅倉絢奈が水平思考で次々に謎を解き明かして行くところは爽快です。自分の才能に悩むところも人間的でよろしい。

 

kindleで。486円。買ったのは2013年5月で88円。

 

122/1000「女學生奇譚」川瀬七緒

この本を読んではいけない。過去に読んだ者のうち五人が発狂し、二人が家から出られなくなり、三人が失踪している。

「女學生奇譚」という本に挟まっていたメモです。物語はこの本に書かれていた出来事と、この本の謎を解く物語が並行して描かれています。

「女學生奇譚」は幽閉されている17歳の少女「佐也子」の手記ということになっています。この本の謎に臨むのは恐怖を感じない病気を持つライターの八坂。

ゾクゾクしますね。奇譚という単語。古本。古本を残して失踪した男。手記の時代は昭和初期。怪しげなライター。

手記からは大正末期から昭和初期に起きた、女学生の大量失踪事件が浮かび上がってきます。二つの物語が進むに連れ過去の手記が現実を侵食して来ます。八坂が狂気に囚われたかのようになってきます。

昭和初期の時代は私にとっては両親が過ごしてきた時代ではありますが、はるか遠い時代です。大正ロマン、昭和レトロの時代。女学生が大量失踪しても不思議はないと思われるような時代の雰囲気があるのでリアルに感じられます。傑作です。読むべし。

 

kindleで。 1382円。

 

123/1000「ボクたちはみんな大人になれなかった」燃え殻

宣伝では有名人が絶賛しているということらしい。

facebookの「知り合いかも?」のサジェスチョンに出て来た小沢かおり。物語はそれがきっかけではじまるさまざまな回想です。主人公がエクレア工場で働いていた時に、雑誌の文通欄で知り合った。彼女は普通のブスだった。

私はバブルの時代を同時代として過ごしてきているのですが、そういうこともあるだろう、というエピソードが満載です。

彼女の腹と胸あたりにボクの汗がボトボトと滴り落ちる。彼女の目から涙がまた溢れていた。目に入った汗が痛かった。彼女の身体はどこもかしこも、しょっぱかった

こういう表現はまるで宝島の読者の手記で読んでいたような感じでとても良いです。あの時代を知らない人には響かないだろうけど、この本の雰囲気はカウンターカルチャーぽくて私は好きです。

 

hontoで。 1404円。kindleだと1300円。

 

 

 - ぼくの読書法

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