服の下に赤い色が透けて見える。ぼーとしてた。寝間着の上にシャツを着ようとしていた。
思い出した。同じことを小学生の時にもやっていた。進歩してない。気がついたのが学校の体育の着替えの時で、慌てて脱いだ。誰も何も言わなかったけど、確実に気がついてたと思う。
その頃の私はは劣等生でいじめがいもなかったから、からかわれもしなかった。でも見られたかと思うと恥ずかしかった。
思い出した。そうだあの頃も寒かった。冬だったのだろう。寒いからあったまろうと、授業の間の休み時間に先生も交えて手繋ぎ鬼で校庭を走り回った。とても楽しかった。
教室ではストーブが燃えていた。石炭ストーブは毎朝早く来た当番が交代で火をつけていた。新聞紙から薪へ、薪から石炭へ、火を移す。根気がいる仕事でなかなか火がつかなかったけれど、いったん火がつくとあとは楽だった。
体が弱かった先生はその日から何日か学校を休んだ。親たちと同級生とで自宅までお見舞いに行ったことを覚えている。
今日のように風が冷たくて顔が痛かった。私はこの時の担任の先生のお陰でみんなから馬鹿にされない程度に勉強のやり方を覚えた。
子供はいつの時代でも元気で、体力の弱い大人よりあるもの。学生時代にはいい思い出がないのだけど、楽しかったのだろう、50年以上前のことなのに今でも覚えている。
今日は今年最後の公休日。奥さんを歯医者に連れて行って、その後買い物へ。クリスマスはケーキもチキンも無かった。普段通りのビーツ入りの野菜サラダに弟が送ってくれたハム。珍しく麦なしの白米。平和です。
224/1000「――ねぇ、柴田。」川瀬千紗
空港の展望デッキで飛行機を待つには意味がある。帰って来るべき人を待っているから。
225/1000「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」大原まり子
短編集。「高橋家、翔ぶ」が良かった。あちらとこちら。順番で生まれ変われるのなら待つだけでいいんだけど。彼らに新しい人生は来るんだろうか。
226/1000「ダンジョンが思ったよりも深くてどうしようもないので諦めて女の子を口説いていくことにした」みざ
オシリス文庫。最強の冒険者がおぼこい女を犯す話。あんまりな話。だよね。
227〜229/1000「AKUMAでメイド」わかつきひかる
これは、まったくもっていやらしくはない。満足できないよ。女装からその先へ行ってくれ。