宇部市にある北迫遺跡です。
宇部市指定史跡
北迫遺跡は弥生時代の中期後半ごろと後期末ごろ(AD1世紀~3世紀ごろ)に人々が生活したあとで、住居跡と貝塚からなっています。昭和35年と36年宇部市域遺跡調査団により発掘調査がおこなわれました。(現地の消えかけた説明板による)
遺跡の場所は宇部市の川上、山陽自動車道宇部料金所にはいる手前の信号近くになります。
住居跡は杭と鎖で囲まれて入れないようになっています。表示板も倒れています。「柱」「炉」などと書かれています。
貝塚がどこなのかわかりませんでした。
標高約80メートルの丘陵頂上に営まれた、貝塚を伴った高地性集落跡です。住居跡は円形竪穴式住居(弥生時代中期後半~後期初頭=1世紀頃)が中心で、方形住居(後期末=3世紀頃)とあわせて12軒が確認できました。また丘陵南西斜面に作られた貝塚は、長さ約18メートル、幅約8メートル、厚さ約1メートルと県内では最大規模です。出土した土器から貝塚は中期後半の時期に相当し、円形住居に住んでいた人々により作られたものと分かりました。
貝類にはハイガイ、マガキ、ハマグリやヤマトシジミが多く、カワニナ、ヒメタニシなどの淡水性の巻貝もあり、貴重な蛋白源として食生活を補っていたものと考えられます。なお、当時は丘陵の麓まで海水が入り込んでいたと思われます。
貝塚からは石鏃などの狩猟具や釣り針などの漁労具は出土しませんでしたが、住居跡から石包丁や炭化米が出土しており、生活基盤が畑作中心の農耕であったことを示しています。(宇部市のオフィシャルサイトから)
では。
(撮影日2008.08.06)