仁保の上古墳・仁保の上横穴墓
仁保の上古墳・仁保の上横穴墓

仁保の上古墳・仁保の上横穴墓

仁保の上古墳

指定文化財。

 

仁保の上古墳

山陽小野田市の有帆から楠町へ向かう県道29号線、大休団地の手前左の仁保の上にある古墳です。江汐公園へ抜ける道の途中に案内板がでているのですぐわかります。

 

仁保の上古墳

この古墳は、六世紀末頃(今から約千四百年前)に築かれた横穴式石室墳です。墳丘はほとんど残っていませんが、径十メートルくらいの小円墳であったと考えられます。遺骸を安置した玄室は奥行き二・〇六メートル、幅一・八メートル、高さ一・六メートルでほぼ完全に残っており、須恵器の提瓶や高坏がありました。現在、玄室内には御大師がまつられ、地元の人々の信仰を集めています。対岸の大休には壊された二基の古墳があり、舟木や万倉などにも同時期の円墳が見つかっており、当時の有帆川流域の地方文化を知る遺跡の一つとして貴重なものです。(現地の説明板による)

 

仁保の上古墳

玄室内には確かに祠が祭られています。こういうのは珍しいのではないでしょうか。

 

仁保の上古墳

仁保の上古墳をさらに上にいくと仁保の上横穴墓があります。

 

仁保の上古墳

この古墳は、花崗岩の山の斜面をくり抜いて造られた横穴墓で、六世紀末頃のものと考えられます。

 

仁保の上古墳

遺骸を安置した玄室は約二メートルの正方形で、天井は高さ一メートルの低いドーム形をしています。玄室の床には排水用の溝があり、玄室の入り口にあたるせん道と墓道との境は自然石を積み上げて塞いであっりました。
出土した人骨や歯から家族四人の墓と考えられ、須恵器の壺や高坏、銅芯に金張りした耳環、鉄製刀子(ナイフ)が出てきました。
この横穴墓は、仁保の上古墳とほぼ同時期に築かれたものですが、同一場所に異なる形式の墓があることは非常に珍しいことです。(現地の説明板による)

では。

(撮影日2009.0513)


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