鏡の中のじじい(鏡)
鏡の中のじじい(鏡)

鏡の中のじじい(鏡)

歯磨きをしていると洗面台に血が滴り落ちた。

どこも痛くないのに、唇を左手で拭うと歯磨き粉とは別のぬるっとした感触があった。手を見ると白い歯磨き粉が赤く染まってました。また血が滴り落ちて、洗面台がまた1滴赤で染まりました。何日か前から、下唇の右のほうがちょっと尖ってきてかゆ痛くて、口内炎というのかな。腫れているような感じだったのだけどまさか血がでるとは。

ペルトの曲は静寂と音とが半々の感じがする。
合唱曲の場合は歌そのものが静寂。ピアノの音が一つ一つ耳に刺さっては名残惜しそうに消えていく。底とは別に3日くらい前から唇の右端が切れて痛かったのでそこからの出血かと思ったのだけど、違った。血が次々にぼたぼたと落ちてくるので、歯磨きを中止して口をすすいだ。ふと鏡に写った自分の顔を見ると、そこには顔を歪めてシワだらけのじじいがいた。テッシュで唇を押さえた。

鏡の中の鏡。永遠につづく音の繰り返し。口内炎が出来るのは、胃の調子が悪いからなのか?。ストレスがきついからのか?。今アマゾンでCDを検索していたら、お客様は、2003/7/5にこの商品を注文しました、と、表示されてました。11年前、何を思ってこのCDを買ったのか。よく覚えてはいなけど、今でも聞くたびに心が永遠に向けて開放される。