山陽小野田市厚狭にある妙徳寺山古墳です。ここを探し当てるのに大変苦労しました。わかれば何ということもないのだけど、なかなか分からなくて、何度もこのあたりを行き来して、やっと探し当てました。地図を見ると妙徳寺というお寺があります。古墳の場所が寺の裏山のように見えるので、最初はお寺の中から行けるかもしれないと思って、境内の中で古墳を探しました。お寺の境内にはなかったので、お寺の前の細い道を通って2号線の下まで来ました。子供たちが遊んていたので、「このあたりに古墳なあい?」、って聞いたのですが、「知らない!」、と言われてしまいました。で、目星をつけてすぐ横の山を登ってみたら、そこが古墳でした。後で気がついたのですが、国道2号線を下関方面へ向かって走っていると、山の上に妙徳寺山古墳の大きな看板が見えます。気が付かなかったですね。
実はさきほどの話は夏に来たときのことです。その時は古墳は背の高い草で覆われていて何がなにやらわかりませんでした。説明板だけは確認できたのですが古墳がどこにあるのか全くわかりませんでした。草で足もとの道の段差さえもわからなくて、やっとのことで説明板のところまで行きました。ということで、古墳の写真は撮ることが出来ませんでした。
冬だと雑草も少なくなって古墳がどこにあるかわかるだろうと、出かけてきました。クリスマスイブに何をしてるんだといわれそうですが、今回は道から古墳の上までの草はきれいに刈り取られていて、竪穴式石室がよく見えました。正月を前に地元の方が草刈りをされたのかもしれません。
妙徳寺山古墳は、5世紀前半の築造とみられ、全長30m、後円部直径約20m、くびれ部幅6m強、前方部幅13m弱、後円部の墳丘の高さは約1.5mの前方後円墳である。県内の前方後円墳の中では22~23番目の大きさである。
国道2号線バイパス建設に先立つ踏査で発見され平成2年に発掘調査が実施された。後円部の中央には全く盗掘を受けていない石棺系竪穴式石室1基がある。石室の石材は下関産の玄武岩が用いられている。(現地の説明板による)
出土品から埋葬者は女性の可能性が高いそうです。
では。
(撮影2008.12.24)