生きててよかった。新作が読める。
生きててよかった。新作が読める。

生きててよかった。新作が読める。

63/1000「イマガワ血風録~セルパブ戦記~」忌川タツヤ
64/1000「イマガワ血風録第2巻」忌川タツヤ
65/1000「民泊アプリ殺人事件」忌川タツヤ

忌川タツヤの新刊プロジェクト。「忠犬ホットドッグ」はタイトルからして面白くなさそうなので読んでいない。一応は言い値書店でダウンロードしている。

あの事件の日。  唯一の生存者となる正縞鏡子は、自室のベッドから起き上がったあと、いつもの朝とおなじように、一階の洗面所へ向かった。  人の気配がまったく無いことに気付いたのは、顔を洗い終わったあと、鏡子が大広間に足を踏み入れたときだった。(民泊アプリ殺人事件)

忌川タツヤ。一時期ネット上からは行方不明になっていて、ブログも始めたりやめたりしていました。なぜ金沢に移り住んだのかは不明です。突然消えたからね。気がつくとフムフムに寄稿をはじめていた。ブログは途切れがちだったけど、今年の2月頃から活動が活発になって、3月になって全開!。新刊を出しはじめた。

「イマガワ血風録~セルパブ戦記~」は2014年当時博多在住時代のブログ日記。「イマガワ血風録第2巻」は今年の3月のブログ日記。「忠犬ホットドッグ」と「民泊アプリ殺人事件」はそれに続く短編集。

で、24日には「ひとりぼっちのグルメ完全版」がでるらしい。ファンとしてはとても喜ばしい事です。KDP(セルパブ)作家の先駆けを牽引してきた方ですからね。

「イマガワ血風録~セルパブ戦記~」はほとんどが食い物の話です。コンビニとか食堂とかで食べた話。事実と感想が短く記録されてます。隣のおっちゃんの私生活を覗き見ている感じ。

この日記が孤独のグルメの忌川版「ひとりぼっちのグルメ完全版」へ。完成させると言って何年経ったのかな。しかし約束は守る男だね。

「イマガワ血風録第2巻」は今年の2月のことなので同時代的に読んでいる。今年の方がいい感じ。食べ物から視野が広がっています。文章は相変わらず下品だけど。

「民泊アプリ殺人事件」はミステリーでサスペンス。日記とは違って文章が優しい。道具立ててにアプリを持ってくるところは感度が高い。設定も良い、語り口は上々。そうだろうなという結末で納得。死人が出るまでもっともっとおどろおどろしく謎を深めて、それからおもむろに結末がくればもっと怖さが際立ってくると思うのだけど。

「イマガワ血風録~セルパブ戦記~」と「イマガワ血風録第2巻」は言い値書店で。ここでは言い値。(0円から200円まで)kindle ではどちらも200円。

「民泊アプリ殺人事件」はkindle unlimitedで 買えば250円。

言い値書店