g.o.a.tをPサイドとして再開します。
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要するにあなたは、何も準備をしなかったわけですね? ではあなたの生にどういう意義を発見したのか、思い出したことを言ってください。

「冥府」福永武彦

僕は死んで街を歩いていたのだけれど、目の前で突然裁判が始まります。被告は善行者。彼は、生は秩序だった、名誉だった、希望だった、と叫んだのだけれど、この生には秩序がない、死の準備がない、個性がない、愛がない、と上告は却下されます。判決が新生の場合、一切の冥府の記憶が消され完全な忘却が与えられ秩序に戻されます。

夢を見ました。

どこかの教室。私自身は先生のような気もしますが、生徒のような気もします。教室の中ではカラフルなチョコレートが飾り付けられています。私は疲れて片隅の椅子に座っています。

隣には私の知っている女性が座っています。気が付くと彼女の頭を抱いてまどろんでいました。彼女の髪から良い匂いがしています。彼女の顔を見ると髭が生えています。顔も変わっています。びっくりしたのですが、平静なふりをして立ち上がって歩きだします。

そこは学校の長い廊下。左の下のほうに中庭が見えています。右のほうには校舎の壁があります。ゆっくり壁に向かって歩いてエレベータを探します。見つかりません。

そのまま廊下を歩いて階段を探して先に歩いて行きます。なぜ4階なのか、4階に何があるのかわからないのだけれど、どうしても4階に行かないといけないような気がします。

後ろから生徒が近づいて来ました。歩きながらのけぞるような格好でけん制すると、体にまとわりついていた空気が引っ張られて、その圧力で生徒が後ろに倒れました。

冥府だけでなく、福永の書いた小説の主人公たちは、誰もかれもどうしようもなく孤独です。冥府の彼は新生に値するまで孤独のまま永遠に冥府をさまよい続けるのでしょう。永遠は恐ろしい。

私は夢の中で道に迷います。街の雑踏の中とか、込み合う駅の待合室とか、大学のキャンパスの中とか、学校で。知った人が知らない人になり、知っている町が知らない町になります。

なんで迷ってるんでしょうねえ。わかんないです。

さて、g.o.a.tのブログですが、エントリーをBサイド(blogger)に移して、しばらく何も書かないで放置していました。

g.o.a.tを使っている人はあまりいないようで、すぐにでも終了する雰囲気なのだけど、縦書きのフォーマットで小説を投稿している人を数人見つけたのでフォローしました。

小説は書けないし、これ以上書くこともあまりないので、退会しようとしたのですが、g.o.a.tは写真がきれいに見える事を思い出したので、再開して写真を載せて行くことにしました。Pサイドです。

芸術的な写真じゃなくて何気ない町や物のスナップですが、しばらくは続けていこうと思います。

では。