山口市下竪小路にある山口ふるさと伝承総合センターまなび館です。
この住宅は明治十九年に酒造商家として建築されたもので、木造二階建て建築面積は延べ四一八平方メートルです。母屋土蔵茶室裏に酒醸造場がありました。母屋は旧萩往還筋に面し、屋根は瓦葺き切妻造り、屋根は二段になっており高い方が主屋、低い方が土間になっています。材は松材を主とし、一部に欅材が使われ長押や梁には太い材が配してあり、重厚な建物となっています。この建物は、昭和五九年に野村益治氏から寄贈され平成二年度に山口市長寿社会対策事業の一環として改築整備したものです。(現地の説明板による)
中庭にある「酒樽茶室」は大酒樽4樽分の良質材のみを使用して戦後造られたものです。
「酒樽茶室」の内部。思ったより広い感じです。
土蔵の入り口に「源氏ボタル養殖場」と看板が出ています。中は見られません。
土蔵の中は温度変化が少ないので源氏ボタルの養殖に適しているとのことです。土蔵は漆喰作りで瓦屋根の下に隙間がある「にさんの蔵」(梁間2間×桁行3間)です。山口では大正から昭和初期に形式の土蔵が建てられたそうです。
母屋を庭から。
続きます。
(撮影日2009.03.08)