world where it disappears

下関私生活

*

何事にも理由がある。

      2017/12/16

51/1000 「理由(わけ)あって冬に出る 市立高校シリーズ 」似鳥 鶏

男子高校生の主人公が同級生や上級生を巻き込みながら学校の芸術棟に出るという壁男と幽霊の謎を解いていく話です。

 

もっとも授業に使わず誰が管理者なのかもよく分からないという用途不明の建物であり、文化系クラブの連中が適当に部屋割りをして占領し、それが既成事実化しているだけの建物だからそれで充分だともいえる。つまり、余った建物に文化系クラブを詰めこんで「芸術棟」であるということにしてしまっただけの話なのである。

恋愛関係が中心にない高校生活が描かれていて、それだけで楽しいのだけれど、幽霊という心おどらせる噂話が思春期の少年少女の心をくすぐります。いいですね、探求心を掻き立てます。

タイトルは読まないとわからないと思いますが、理由があるから幽霊が出るのが冬ってことですね。

重たくもならず、かといって、軽くもない文章で、ご都合主義的なところもあって、すいすいと読めるのだけどトリックは結構本格的。なるほどね、物語が始まる前のプロローグはここだったんだね、なるほど、と思っていったん終わるのだけど、最後に落ちがあって改めておおっと、まだ伏線が残ってたのね、ということで満足して終わります。

この物語はこの後シリーズ化されているので、人気があるのかも。

kindle unlimited 買えば497円。

 

 - ぼくの読書法

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