旧殿居郵便局局舎
旧殿居郵便局局舎

旧殿居郵便局局舎

旧殿居郵便局局舎(きゅうとのいゆうびんきょくきょくしゃ)

旧殿居郵便局局舎(きゅうとのいゆうびんきょくきょくしゃ)です。殿井郵便局は新旧並んで、豊田から滝部に抜ける道沿いにあります。古い郵便局はすばらしくレトロで、新しい郵便局はすばらしくモダンで、どちらもとても目立ちます。

 

旧殿居郵便局局舎(きゅうとのいゆうびんきょくきょくしゃ)

実は10何年かぶりに、この道を通ったのですが、旧殿井郵便局の局舎は色は褪せ、ポストの赤い色ははげ落ち白くなっていました。

 

旧殿居郵便局局舎(きゅうとのいゆうびんきょくきょくしゃ)

まわりは田園で、局舎の前はバス停、横に小学校があります。湾曲している道の内側なので路側帯も広くなっていて、車を停めてしばし休憩したものです。

 

旧殿居郵便局局舎(きゅうとのいゆうびんきょくきょくしゃ)

旧局舎をよく見ると、左の塔の部分が右に傾斜してます。薄暗くなっていて写真ではわかりにくいのですが、旧局舎の色は薄い水色をです。

 

旧殿居郵便局局舎(きゅうとのいゆうびんきょくきょくしゃ)

正面に掲げられた看板の文字は消えかけていて、目を凝らして読んでみると「半年複利でどんどん増える定額貯金」「病気もけがも保障する簡易保険」とあります。これはものすごく時代を感じますね。

 

旧殿居郵便局局舎(きゅうとのいゆうびんきょくきょくしゃ)

この旧殿居郵便局舎は、大正12年(1923)10月10日に落成したものです。かねてより洋風建築に意のあった二代目局長河田寛氏は、洋風局舎の新築を決意。地元の大工棟梁石光孝一氏を東京に同道して見学を行い、帰村後、意匠を決定して同棟梁に建築を依頼しました。その結果完成したのがこの旧局舎です。木造平屋建、八画塔屋二階建付きで、外観・構造とも無理なくまとめられ、地方の風土にもマッチした秀作となっています。当時は地方にまで洋風建築が自主的に取り入れられ始めた時代でしたが、この建築はその初期の現存例が極めて少ない貴重なものです。(現地の説明板による)

では。

(撮影日2008.12.07)


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