そして、夜のあいだ僕らをおびえさせた山、谷からの道がそこをつらぬく浅い森とそれに連なり彎曲しして村を囲む急傾斜の雑木林は、青あおした光をあふれさせ、あるいは淡い褐色に輝き、そしてそれらすべてから小鳥の声がおしよせた。
「芽むしり仔撃ち」大江健三郎小説1 156ページ
それまでの夜の、そして心の暗い描写からうってかわって、美しい朝の情景が目に浮かんできますね。個人的に好きな文章です。このころの大江健三郎の素直な感じはとても好きです。体調が戻ってきたので紙の本を読んでいます。大江健三郎です。約1ヶ月ぶりでしたが、途中までの物語をまだ覚えていたので最初から読み返さずにすみました。
さて、昨日の日曜日、梅雨だというのに日が照って、湿度も上昇して暑かったのですが、あじさいを見に長府まででかけてきました。車はいつものように商店街の道路の端に止めます。ここは駐車違反にならないのがうれしいです。車の通りは多いですが人の通りはあまり多くありませんでした。
レトロな感じ、店によってはまだ残ってますね。
ここは乃木大将にちなんだ乃木さん通りです。近くに乃木神社もありますが、そちらには行きません。左に曲がれるところから歩いて国道9号線に向かいます。
この商店、閉店してました。在りし日の店が写真で残されてました。平成25年8月1日に閉店したとのことでした。
国道9号線です。自転車が後ろからすごいスピードで追い抜いていきました。このあともう1回、そんなことがありました。怖いです。後ろを常に見ながらは歩けません。自転車の方は人が歩いている時は少しスピードを落として走ってくださると助かります。進行方向が印内交差点です。向こう側に渡るために信号まで歩きます。
このあたりは朝とか夕方は車が列をなしているところです。日曜日の昼でも交通量はとても多いです。通行量に合わせてあるのかの信号が変わるまでがとても長いです。
歩道と桜並木の間は鎖で仕切られています。中に入ってそっと歩いて掘割まで近づきます。工場の壁の前にあじさいが咲いています。車だと桜の木に隠されてちらっとしか見えません。
掘割の向こう側には行けないのでここはReno5Aのズームで撮影。
これが1倍
最大で20倍まで。デジタルズームなのであらが目立ってのっぺら下感じ。ぶれてるような気がします。記録として残す分には問題はないですね。
雨が降っていないので、あじさいがあじさいらしく見えないのが少し残念です。
みなさんも車で通りかかったら、ほどほどの脇見で桜の木の奥に目を向けてみてください。
では。