安部公房の本が電子書店で買えるようになった。
安部公房の本が電子書店で買えるようになった。

安部公房の本が電子書店で買えるようになった。

Erika de Casier “Lucky”

早朝ごみを捨てにマンションの下まで降りる。いつになく風が強くて、肌寒い。風が強くて寒暖の差が激しいのは春の特徴だよね。部屋に戻ったのだけど鼻水が止まらないので、風邪薬をむ。こういうのは早めの予防が大事だよね。

みなさん、お元気でしょうか。わたしは千葉から山口に帰ってくる友人と会えないので少ししょんぼりしています。かつてわたしのライバルだった男なので(今は大差で負けてます)会えること自体が楽しみだったのですが、仕事が忙しくて残念です。

山口市の老舗書店「文栄堂」がこの4月末で閉店するとのこと。

近頃は書店が次々と閉店しているので、たいした驚きはないのだけれど、いよいよ文栄堂もかと思うと思い出が湧いてきます。文栄堂は学校帰りによるのが日常でした。本好きのわたしには列車の時間待ちにちょうど良かったんですよね。

高校時代に買った三島由紀夫、福永武彦、辻邦夫、北杜夫、遠藤周作、畑正憲、松本清張、平井和正、荒巻義雄、J・G・バラード、フランク・ハーバードなどの文庫本はほとんどが文栄堂で買った物です。

1973年の春、学校帰りだったので土曜日だったと思います。

山口市民会館で安部公房の講演会がありました。安部公房は箱男の話をしていました。箱男は単行本だったので高くて買えていませんでしたが、箱男が発売された直後だったような気がします。

文庫本になっていた壁、第四間氷期、飢餓同盟、他人の顔などは文栄堂で買って読んでいたと思います。

安部公房は書店でもほとんど見かけなくなりました。ブックオフでも見かけなくて、いまさら古本で買うのは高い、手に入りにくい、字が小さくて読みにくいので現実的には無理です。

ところがこの3月、突然安部公房の作品が電子書店に並びました。

先行して発売された「飛ぶ男」を買って読み始めました。電子の表紙が新潮文庫の表紙と違っています。海外の書籍の表紙は見ても買おうという意欲がわかないものが多いのだけれど、この表紙は出版社の電子への意欲が感じられてとて良いと思います。

3月7日。発売された17冊をいっきに買いました。これは第四間氷期の表紙です。(Inter Ice Afe4)。ぼちぼち読みます。

次は三島由紀夫、新潮社さん(または小学館さん)よろしくお願いしますね。

では。