
ふと、夜中に目が覚めると、同時に隣の絵里さんも目が覚めたようです。
「夢を見てたよ、ふぐ刺しが次から次に出てくるのね、美味しいんだけど食べきれなくて、お金も払えなくて困っていたのよ。」
「ふぐは季節じゃないね。どうしてふぐの夢なの?」。「うーんわかんない」。
夢だからね。そりゃわかんないよね。
翌日7月18日は絵里さんの3ヶ月に1度の小倉の病院へ行く日でした。病院が終わったら、その足で呼子のイカを食べに行く予定にしてました。(病院だけじゃせんないだけだものね。)
天気予報は雨。長崎と佐賀で線状降水帯が発生するかもとのニュースが流れてました。家を出たときは曇っていましたがまだ雨は降っていませんでした。12時過ぎに病院が終わったときは小雨が降っていました。
都市高速にのって、九州自動車道に向かう途中で豪雨になりました。
都市高速の道路幅は狭いので、晴れていてもストレスがあります。激しい雨が視界がほぼ完全に覆っているとなおさら緊張します。全く周りを見る余裕がありませんでした。ただ前を見て走るだけでした。ワイパーは必死に動いていますが、次々と落ちてくる雨粒で視界は真っ白にぼやけていました。
それなのに、それなのに、何台もの車がを水しぶきを上げて私の車を追い越していきます。大丈夫なのか?、不思議です。
やっとの思いで、料金所を過ぎて九州自動車道へ入りました。雨は少しも弱くならないけど少し安心です。18日は佐賀市内で宿泊する予定なので、そのまま走ります。どこへも寄る予定はなかったのだけど、東脊振ICで降りて、できたばかりの「道の駅かみみね」へ向かいます。(かみみねについてはまた後日)
ホテルで絵里さんと「雨だとイカがいないかも?。」「どうする?」「もしイカがいなければ残念だけど何か別の料理を食べて帰ろう。」ということになりました。
「もし漁がすくなくても19日は土用の丑の日、鰻を食べる人が多いからお客さんは少ないんじゃないかな。」
「イカが少なくても食べられる可能性大だよね。」
と、思ったのは大間違いでした。
イカはいたし、お客さんも思った以上に多かったです。
河太郎についたのは10時17分。土日は10時半開店のはずですが、お客が多かったのかすでに開店してました。受付番号は47番、待ち時間は52分とのことでした。
駐車場も止める場所がなくて、前回同様店の裏の岸壁に。10時47分に音声コールがかかってきたので、すぐに入口に向かいました。店に入れたのは10時48分。予定より早く待ったのは30分ほどでした。
イカ刺しは思っていた通りでした。とても美味しかったです。
注文して待つほどもなく出てきたイカは、絵里さんが言うように透明で水のように透き通っています。まさに新鮮。絵里さんが箸で触れると、ゲソがうねうね踊ります。何度も触るので最後はあまり動かなくなりました。
コリッとした食感なのに、固くなくて舌の上でほどけるようにやわらか。ほんのり感じる甘みが、夏の暑さを忘れさせてくれる爽やかさでした。
まず塩だけで食べ、次に塩にレモンを絞って、最後にわさび醤油で。

刺し身を食べ終わると残りの身をいったん下げて、ゲソを天ぷらにして持ってきてくれます。
サクッと揚がった衣の中から、ふわっと柔らかなイカの身が顔を出します。噛むたびにじゅわっと旨みがあふれます。これは贅沢ですね!
写真は半分食べた後で撮影したものです。美味しくて写真を撮るのを忘れていました。小さめなイカだったので、3杯イカがいたのですが、そのためゲソの数1杯分多かったですね。
夏のケンサキイカは最高に美味かった。
イカの身は透明感があふれて美しく、食べても柔らかくて感動するほどの食感。
また来ようね、とお互い言い合って、忘れそうなので、忘れないよう毎年決まった日にしようか、だったら今日のように、丑の日にしようと決めました。来年から我が家は土用の丑の日はイカ刺しを食べる日になります。

前回買いそびれたいかすみカレーも忘れず買って帰りました。最初の注文のときにお土産として注文すればよかったようです。このカレーは河太郎オリジナルらしく他では買えないようです。
(前回の島根県旅行のエントリーの続きはまた後日。さぼりすぎ!)
では