家も会社もノートPCはシャットダウンしないでスリープで置いています。立ち上がるのがとても遅いから待ちきれません。で、ある日、自宅のPCの蓋をあけて年賀状の準備をしようとしたのですが、Windowsの画面は表示されるのですがそれから5分たっても10分たっても、何の反応もしてくれませんでした。
で、電源を切ってリブートしたのだけど、復元ポイントを指定しても、リカバリーを試みても、何をやっても立ち上がりませんでした。PCが壊れたのかWindowsが壊れたのかわからなかったので、PCの診断プログラムを立ち上げて調べたところ、ハードは壊れてないようでした。で、次に Windows8.1 を再インストールすろことにしました。Windowsの再インストールはとっても久しぶりです。そういえばXPでも、7でもしませんでした。ハードドライブの領域の確保とか物理フォーマットとか、手順を忘れてましたが、やれば思い出すものです。
ここまでが昨日の夜の話です。で、今日のこと環境設定をして以前の環境にできるだけ戻しました。やっとプリンターが動くようになりました。とてもしんどかったです。
今のところ Windows8.1 は元気で動いてます。で、8時頃から年賀状の宛名印刷にかかりました。データは外付けHDDにおいていたので失わずにすみました。今年の年賀状を見て住所録をメンテナンスします。叔父や叔母は年をとって年賀状を出すのを遠慮するようにした、ということだったので住所録より削除しました。喪中はがきの来ている方も削除です。そうでなくても少ない年賀状の数が減っていってます。寂しくなりますね。
宛名印刷は5枚も年賀状を残して終了。買い物に行く途中にポストに投函。これで一安心です。
さて、午後からネクサスで読書です。
前半を読むのに1週間もかかったのに後半は今日一気に読んで読了しました。まあ、いつもこんなペースです。女性らしくない乾いた文体で、文字面からは感情を見通すことが難しい文章でした。だからといって感情を抑えて書いてあるわけではありませんでした。本の最初の方で山口果林の裸の写真が載っていてちょっとどきっとしたのだけれど、これは安部公房が撮影したもので、彼のとった写真として彼女の記憶として載せておきたかったのでしょうね。
でも彼女はなんのためにこの本を書き残さないといけなかったのでしょうか。今年は安部公房の没後二十年ということで、ずっととらわれてきたある種の気持ちを整理したかったのかもしれません。男と女の話だけど、ここにはどろどろした部分は書かれてません。作家としての男と女優としての女の生活の話です。書けないこと、しまっておきたいことが沢山あったんじゃないでしょうか。
確か高校2年生の時だったと思うのだけど(ひょっとしたら1年の時かもしれない)、山口市に新しい市民会館ができて、その記念で安部公房が講演にきたことがありました。土曜日だったので学校の帰りに聞きに行きました。内容は忘れたのだけど、トレードマークの黒縁のメガネをして、ぼそぼそと新刊の「箱男」の話をされたことを覚えています。この本には山口に来た話は書いてないけど時期は被っていますね。
山口果林が主演した小峰元「アルキメデスは手を汚さない」原作のテレビドラマはよく覚えています。この本が好きだったからだけど、線が細くて暗い感じがいかにも山口果林らしくて役にぴったりの感じがしました。画面からは気が強そうな性格に思えたのだけれど、明るく性格に思えなかったのは安部公房のせいだったのでしょうか。勝手な想像だけど。
新潮社の安部公房全作品という全集があって、手元にあるのは1巻と2巻と13巻が欠けています。全作品と言っても生きているうちに刊行されたものなので全作品ではないのだけど、ここまで手に入れ何十年もたっっています。今から欠けている巻を探して購入しようかと、今考えてます。読むにはちょっとしんどいのだけれど、中途半端なのが今になって気持ち悪くなりました。
小説では「第四間氷期」とか「他人の顔」とかは高校時代に読んで、それで全部読みたいと思ったのですが、今では内容をすっかり忘れています。これをきっかけにまた再読しようと考えてます。いつになるかわかりませんが。
では。