野久留米街道から坂を登って、高畑地区にはいると、野焼きの煙があがり、山あいに畑が広がります。山里です。長府にこんなところがあったんですね。空気も澄んでいて、狭い道の横にはお地蔵さんがまつられ、静かな景色が広がります。平家の落人が隠れ住んでいたといわれれば、まさにその伝説にふさわしく思われてきます。道沿いにしばらく行くと、道の右側にこの平家塚があります。右の小さな石碑には「平家塚・霊神社はこの上です」とあります。
平家塚の横を登っていくとこの石碑が建っています。すぐ右に説明板があります。
山あいの里、高畑は壇の浦の合戦(1185年)で滅んだ平家の落人が隠れ住んでいたところといわれているが、ここは、その落人の墓と伝えられているもので、古い五輪塔六基のほかの墓石がある。登り道の反対側にも二基、また切り通しの市道の向こう側にも四基あり、どの墓も、すぐ前の青い海を丘の上からじっと眺めているようである。ここは「平家やぶ」といわれ、かつてはここに一歩でも入ると、ふるいがつき、たたりがあると恐れられてきたが、いまは月1回地元の婦人たちの手で清掃され、香華が手向けられている。(説明板による)
そのまま登っていくと竹藪になりますが、説明板に書かれているようにきれいに清掃されているので、歩きやすく、薄暗くもなく、たたりがあるような雰囲気ではありません。
石碑横の説明板。
枝の間から覗き見える平家塚です。
では。
(撮影日2008.12.17)