King Crimson結成50周年を記念したアニバーサリー・イヤー企画「KC50」ラスト前の1曲。サイレントナイト。本格的には2分から。キング・クリムゾンは音源がありすぎてどれも同じように思えて聞く気になれないのが現実。
みなさん、netoffの「タダ本」登録できましたか?。そんなに紙の本を読むかな、と迷っているうちに定員に達してしまって、金額も安いので速攻で登録しとけばよかったと思う今日このごろです。今は再開のメール待ちです。
2ヶ月間無料ということでBOOK☆WALKERの「角川文庫・ラノベ読み放題読み放題」に登録しました。キャンペーンで2ヶ月は無料なので2月になって継続するかどうか考えます。BOOK☆WALKERのアカウントは持っていたのだけれど、1冊しか買ってなくて、ほとんど忘れていました。復活してサブスクでこの1週間で読んだのは
913/1000「女王の化粧師」千花鶏 化粧のことはわかんないけど物語としてはわかる。こういうライトノベルが躊躇しないで読めるのは読み放題ならでは。
914,915,916,917/1000「異世界建国記 1巻~4巻」桜木桜 だんだん細部が薄まってきてプロットを追うだけになってくるのはラノベの特徴だよね。嫁が2人いてもハーレム度は少ない。メインの戦いの細部をもっと書き込めば大傑作になったかも。
村上龍の「イビサ」を読了。
実体験からは想像もできない旅の話。ヨーロッパの景色にかくれた主人公マチコの魂の放浪の小説で、私が思うにこれは純文学でもエンターテイメントでもなく(NW)SFです。
衝撃の結末と言われてますが、こうなるしかなかったのじゃないでしょうか。マチコは肉体から開放されて(実際には手足が切断されて達磨のようになって)自由を得たのじゃないでしょうか。
セックスやドラッグから開放されて精神だけの存在になってしまう。外から見るとギリシャ彫刻のトルソーのように白く静かに佇んでいる、できることは口で言葉を書き綴ることだけ。唐突に手足が無くなった場面になるけれど衝撃的だとは思えない。式貴士の「ヘッドワイフ」の方がとてつもなく衝撃的。
これはとても饒舌な小説で色んなものが詰まっていて、(大江健三郎のように意味がわかりにくいということは無いのだけれど)文章が長いので読み返すこともしばしばです。読み続けていくと言葉の間から叙情的な風景が想像できたりする。
物語は主人公の独白で日本からイビサまでの遠い道のりを上流階級の人間と交わりながら進んでいきます。主人公のマチコが感情に動かされないところは人形みたいに思えてきます。この小説はきっと大多数の理解できない人と少数の絶賛する人の両極端に別れますね。荒唐無稽でつまらないと感じる人か素晴らしいと感じるかはその人そのもの、人生観によるものだろうと思います。で私は俗物にも関わらず後者なんですけどね。
もし村上龍がフランス人やスペイン人だっ日本の人はこの小説をどう評価するのでしょうか。
では。